イラレやフォトショをしていると「できそうでデキない、できなさそうでデキる。」っていうのに出逢うことがあります。今回はそんな感じの「イラレの効果や線の機能“矢印”に、フチをカンタンにつけられる?」を紹介いたします。
毎日イラレとランデヴー、ADAMです。
毎日毎日イラレやフォトショをいじっていると、
「できそうでデキない、できなさそうでデキる。」っていう作業に、よく出逢います。
その中でもなかなか他では語られてない、イラレの効果や線の機能で作る「矢印」に、
カンタンにフチをつける方法をご紹介します。
矢印は、CS5までは「効果」で、CS5以降は「線パネル」から、
いづれも「線」に対して施す仕様になっています。
なので、他のオブジェクトやテキストオブジェクトのように、「線を使ってフチをつける」事ができません。
そうです。「できそうでデキない、できなさそうでデキる。」なのです。
基本的にCS5以前も以降も方法は一緒なのですが、
CS5の場合とCS2の場合との両方で、矢印を作るところからやってみます。
Illustrator CS5 でやってみる
今回はとりあえずこんな数値にしてみました。
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矢印にした“線”を複製します。
アピアランスパネルに限らず、どのパネルでも
「項目を新規製作ボタンにドラッグ&ドロップする=複製する」でしたね。
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最近のイラレは、アピアランスパネルの色の部分をクリックするとスウォッチパネルが出るようになったので、昔のイラレに比べると、随分作業しやすくなりました。
ちなみにここをshiftを押しながらクリックするとカラーパネル(カラースライダー)がでます。
クソ便利な世の中になったもんですね。
しかも、カラーパネルのスペクトル部分をshiftを押しながらクリックすると、
スライダーのカラーモードがカンタンに切り換えられるんです。
これだけでひとつの記事になりそうなことを、文字ですませちゃいました。
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アピアランスパネルでは、パスをアウトラインせずに非破壊でパスのアウトラインができます。
意味わかんないですね。
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数値はこのようにしました。
このダイアログの「角の形状」は、線パネルにある角の形状と同じものです。
アイコンじゃなくて言葉で書いてあります。
これぜったい線パネルと同じようにアイコンにした方が解りやすいのに。
CS6ではアイコンになってるんですかね?わかりません。
というかこの状態だと、プレビュー見ている限りなにがなんだかですね。
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ドラッグして移動させます。
じゃあ最初から逆の順でやればよかったじゃん。
と思われるでしょうが、ここがアピアランスパネルが難しいと言われる由縁なのです。
線を矢印化したものを、
「パスのアウトライン」を使う事で疑似的に“線(矢印)”から“オブジェクト”へ変換させ、
それをオフセットしてフチとする。
「パスのアウトライン」を使う事で疑似的に“線(矢印)”から“オブジェクト”へ変換させ、
それをオフセットしてフチとする。
という、アピアランスパネル内の「物語」の順番を組み立てることが、
アピアランスを操る際の最重要ポイントにも関わらず、 その順番通りにすると、
効果がアピアランスパネル内で順番が逆になって積もっていくんです。
こんな感じなので、解りにくいと言われてもしょうがないです。
なので、今回はわざと物語り通りに効果をつけ、最後に順番を正しく列び替えました。
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Illustrator CS2 でもやってみる
まずはペンツールでパスを描きます。
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矢印の設定はこんな感じ。
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ここからはCS5と同じです。ただアピアランスパレットの“線”に「矢印にする」効果の欄があるだけです。
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「パスのアウトライン」って、そういう意味なんです。
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オフセットの設定は、CS5の時と同じ感じ。
プレビューの見た目がCS5の時と違うのは、矢印化する行程が違うからですね。
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アピアランスの中の各効果は上から順に行われるので、この順番にするんです。
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いかがでしたでしょうか。
アピアランスパネル内のクセを覚える事が、アピアランスの可能性を広げていきます。
イラレのアピアランスの事については、今度も取り上げていこうと思っています。
おお、すごい便利~!
返信削除でも矢尻の大きさや種類を変えても追従してくれないんですね…
「パスのアウトライン」にしているから仕方ないのかな。